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2006.2.1


FRP ・・・ 繊維強化プラスチック ・・・ グラスファイバーに樹脂を染みこませて固めたモンですね。車やバイクのカスタムパーツといえばFRP。カーボンともなるとちょっとお高めで自慢もできる。

FRPならその気になれば自作もできる! ・・・と言われるけど、自作するひとなんか一握りですよ。本屋に行っても、ネットで調べても、「簡単」とか「素人でもできる」と銘打ったページを読んでも、とても出来るようにゃ思えない。第一、道具をそろえるだけでも、ローラー刷毛? 脱泡ローラー? 溶剤でもシリコンオフ? アセトン? 離型剤でもPVA? 離型ワックス? ・・・んなもん揃えられるかいっ!!!!!! ややこしいんですよ。話しがむずかしいんですよ。一番最初にお試ししようにも、それじゃやれっこないです。

19の頃にFRPに初挑戦しましたが、まぁもう苦労しました。離型もなにも、型もなにも、失敗作すら作れないのですよ。でもその中でなんとかコツを掴み、やがては手を抜き始めて、揃えた道具たちも、「アレ 要らない。コレも 要らない」と、消去法の嵐。そして現在のスタイルに落ち着きました。ハッキリ言って、クオリティーは高くないです。型もしっかりしてません。アラもいっぱいあります。・・・でも、それがナニか? 作ってナンボです。売ってないから作る、ただそれだけです。自慢する為でもなければ売るためでもない。使うために作る、作らなければ何もはじまりません。そんな精神に共感していただける方に贈ります。

ワタシの経験則に基づいたものではありますが、FRPを駆使すればア〜タ、世界にたった一つの自分による自分の為のパーツが作れるってものですよ。ひとつ、如何でしょう??



一応、警告。
一応ね、一応 ・・・


まず、ハイクオリティーを求める方は、ご遠慮くださいm(-_-)m 

ワタシの性格をご存じの方はお解りの通り、とてもガサツで諦めというか見切りも早い性分なもので、細かいところにはチカラを入れていません。クオリティーを上げる為には、「経験」「道具」「時間」が必要不可欠なものとなりますし、特に道具は、3〜4倍の量を必要とします。時間もしかり。素人である以上に、まずは完成させることに重点を置いておりますので、品質向上にはあまりチカラを入れていません(要点さえ踏まえれば、充分実用に足りますしね)。

もっとも、その「経験」を積む手段と思って頂ければこれ幸いかと・・・。

あと、作業は自己責任でお願いします。樹脂はニオイもしますし、有害性もあります。FRPをやることで健康を損ねたり、近所関係・夫婦関係を損ねるとこまでは責任を負いかねます(;´Д`)ノ トウゼンデスガ

それでは、本題にはいりますです。

− 準備編 −
テツのFRP製作の道具・材料大公開
(一部、漏れアリ ;´Д`)ノ


一部、写真に漏れているものもありますが(^^;) とりあえずはこんなもんです。こんなもの ・・・ というか、これで、ワタシはやってます(笑) まずは見て頂いて、個々の説明を付け加えましょう。ちなみに、大体2000円持って行けば、最低限のものが揃いますかね〜・・・。



● 不飽和ポリエステル樹脂(積層用)

読み方も解らない名前が付いてますが、要は「FRP積層用 樹脂」これでOKです。最近じゃホームセンターでも売ってますね〜。お勧めなのが「邸臭気」と銘打っているもの。本当に、ニオイが少ないですし、アタマも痛くなりにくい(←オイ)です。試しに「サーフボード用」ってのを買ってみたのですが、あれは、駄目 ○| ̄|_ 。透明度が高くて見た目はいいのですが、なにぶん流動性が悪すぎます。寒いとなおのこと。作業性がよろしくないので、却下。1kg缶ともなるとかなりの量となるので、お試しなら、500gくらい(あったかな?)の缶がお勧め。使用期限の問題もありますし、欲張らないのが吉。樹脂に1%〜2%の割合で混合するので、樹脂1Kgなら10g、となります。


● 硬化剤  

大体、樹脂とセットで売ってます。小さいのは割高ではありますが、使用期限が短い(らしい)ことと、大瓶になると注入量を測るのが面倒になってくるので、目盛り付きの小瓶がお勧め。当然ながら、硬化剤がないと樹脂は固まりません。結構な有害性があるとのことなので、保存時の横倒しは厳禁ってことで(よく漏れるんだ、これが・・・)。樹脂の量に万全を期すならば、ピペット(100円しません)があると便利かも。


● グラスファイバー(ガラス繊維)

写真には写ってませんが、樹脂・硬化剤そしてこのグラスファイバーがFRPの材料三点セットとなります。一口にグラスファイバーといってもその種類は相当数ありまして、表面用のものや角っこ用の粉や繊維などなど。説明したらキリがないのでここでは割愛。おおまかな分類は、次の項で説明しましょう。 ・・・ちなみに、ここに素人がやらかしやすい落とし穴があったんです。ワタシはファイバー選定で落ちました。恨むぜ、東急ハ○ズ。


● ハカリ 紙コップ 割り箸

これがナニかといいますと、これで樹脂と硬化剤を計量・撹拌します。紙コップに大体100gの樹脂を入れまして、硬化剤(夏は1%、冬は1.5%〜2.0%)を入れて、割り箸で撹拌するわけです。割り箸は少し幅広のほうがやりやすいので、割る前の割り箸でも可。 ・・・で、何故に安定感のイマイチな紙コップかといいますと、使い捨てするから、です。

勿体ない? いやいやいや。しっかりとした容器を使うのもいいですが、残った樹脂はどう捨てるか? 容器を洗う溶剤は? そして、その容器を綺麗に拭く為のボロ布は? そして、汚れた手を洗う洗剤は? そして、手に残るベタベタやチクチクは・・・。てことで、容器は使い捨てに限ります。割り箸は、付いた樹脂をかるく拭いてやればいくらでも再利用できるのでこちらはご心配なく。

余談ですが、ハカリは台所用を使ってはイケマセン。汚れます。怒られます。勿体ないです。家族を敵に回したらFRPの未来はありません!! ワタシの場合は、塗装でも使うので専用品を持ってますが(ていうか、専用品になっちゃった ←ヨゴシタカラ)、普通はありませんよね。てことで、アドバイス。

紙コップ(一般的サイズ)の7分目くらいまで樹脂を入れたら、それが100gです!! それに、夏は1g、冬は2gの硬化剤を入れればいいのです。 ・・・簡単でしょ?(・∀・) 硬化剤が足りなければ硬化が遅くなります。逆に多いと、発熱したり強度が落ちるといいますが ・・・

多めにしておけば間違いなしっ!! ←オイ

実際のの経験談ですが、4%くらい入れちゃったこともありますが、特に問題は起きてません。むしろ、ケチったときは2日くらい固まらなくて焦ったもんですよ、ホント。でも逆に、それでも硬化はしましたから。そんだけの問題らしいです。ですので、硬化剤は目盛り付きの小瓶で買いまして、ピュピュッと投入してから容器を下に置いて、目盛りで減った量をチェック ・・・ そんなはかり方でも十分かと。

むしろ大切なのは撹拌です。よく混ぜてください。よくある話しでは、「気泡が入らないように丁寧に混ぜる」とありますが、そもそも塗装するパーツなら気泡は関係ないですし、混ざらないで硬化が遅れる or ずっと固まらない(経験アリ)のほうがよっぽど問題ってもの。 硬化剤と混ざってくると色がすこし濁りますので、まんべんなく色が変わったところから更に15秒、2秒間に一周くらいのぺースで、底の方から混ぜてやってください。

・・・なんか長くなってしまいましたが、その分作業編の説明が短くなるのでご了承ください。でも、道具を揃えることよりも、ここいらのノウハウがモノを言います。大切なので要チェックですよ。つっても、お気楽なやり方ばかり書いてますが・・・。


● 刷毛(ハケ)

FRPのノウハウ本では、樹脂をのせる為の道具がいっぱい書かれてますが、普通のハケはどこにも書いてません。あり得ません。ましてや、一本90円の、ホームセンター安物ハケなんて ・・・ と、お思いでしょう。やりにくいのでは? 脱泡ローラーはどこ? そもそも、毛が抜けて中に残るのでは?

でも、これでやってるんです、ワタシャ。

しかも、一回塗装に使っていて、適度にぱきぱきになっているとなおヨロシ(笑)

まず、樹脂の含浸量が相当なものなので、グラスマット(後述)に大量の樹脂を含ませるのには充分対応できます。そして、角に当てることもできるので、隅っこの含浸作業もオッケー。それに、意外と毛も抜けないですし、そもそも毛が抜けても、色ぬるし奥の方に入っちゃうわけですしね。しかもこのハケという道具、脱泡作業(混入空気の追い出し)もこなしてくれます。慣れると便利なんですよね。

そして、使い捨ても可!(マタカヨ・・・) でも、再利用も簡単です。洗えばいいんですから。そこいらは、時間と、残りの溶剤とのご相談ってことで。ちなみに、ワタシの傾向としては、塗装につかって固まり掛けたハケの最後の仕事としてFRPがもってこられてますね。新品のハケは、洗ってまた使われますが。

余談ですが、正規の道具も、持ってます。でも何故使わないか?? それは、どんなに手入れしても使えなくなるからです(;´Д`)ノ 回転式ですもんね〜・・・。そこまでは掃除しきれません。脱泡ローラーもしかり。そこいらの道具は、つねに溶剤に漬けっぱなしにしなきゃならないぽいですよ。素人にゃ、そんな場所もありませんが・・・。

そんなこんなの理由で、安物ハケ、です。ガッテン頂けましたでしょうか?  ガッテンガッテンガッテン・・・


● 離型剤について

写真には載ってませんが、離型剤です。実は、これがFRPの難関の一つです。FRPは型に積層していくわけですが、その型の素材によってはかなりの密着力がありして。ヘタするとそのまま一体化する事態に陥ります(経験多数)。そのための離型剤の登場となるわけですが ・・・ これが面倒です。いや、面倒じゃないのか。金さえ掛ければ。

理想なのは、離型ワックスの塗り込み × 5回以上と、PVAといわれるゴムの被膜塗装の併用です。PVAは液体なのですが、これをハケ塗り or 吹きつけしますと、薄〜いゴムの膜になるわけですよ。このうえにFRPを積層すると、離型の際は「ポコッ」と剥がれます。もう、気持ちいいくらいに。しかも、水洗いすればスッキリ落ちます。超・便利。複雑な型を使うのならば、是非ともお勧めしたい一品です。

・・・ただ、塗るのが面倒なのと(すぐ弾くので、塗り重ねが大変)、塗ったときの筋がそのままFRPに反映されてしまうと言う事実。さらには、使用期限が短いので、その効力をすぐ失ってしまうことですね。そうそう、離型ワックスも、それ以外に使えないので邪魔になります。

そんじゃ、邪道編(;´Д`)ノ 

離型ワックスですが、カルナバ蝋を主成分とした車のワックスでも代用可能です。コツとしては、手抜きをせず、5回〜7回は塗り重ねること。一回一回、しっかりと乾燥させることです。また、塗り忘れしがちな、型の隅っこや端っこ、折り返し部分など、とにかく広範囲に塗ってください。ここの手間が、あとあとの死活問題になります。そして、ワックスの皮膜ができあがったら、シリコンスプレーを散布。ホームセンターの汎用品でOK。ただ、この方法の離型性は保証出来かねます。モノによっては、型もろとも壊す危険性もあるので ・・・ とにかく、複雑な形状のものは、経験を積んでからにしましょう。千里の道も一歩からってことで・・・。

では、更なる邪道編。

お勧めはしませんが、ワタシにとっては主流です(笑)

マスキングテープ かまーん!!

マスキングテープです。できればメーカー品がいいでしょう。これを、できるだけ重ならないように貼り付けます。そして、そのうえにワックスをかけて、シリコンスプレーを塗るのです。とんでもない邪道ですが、効きます。更に強力なのは、ガムテープ(笑)

この方法の弱点は、当たり前ながらテープの跡がそのままFRPに転写されることです。でも、この「跡」は、PVAでも、塗るのがヘタだとでてしまいますし、どのみちペーパーを当てたりパテを盛ったりしなきゃならないので、結局は大差ないんですよね〜・・・。詳しい話しをするとまた長くなるので割愛しますが、適材適所です。目立たないところなら、多少の跡も問題無いですからね。

離型は勝負どころなので、色々試してみてください。でも、型から剥がす瞬間こそがFRP製作の醍醐味でもあるので、それが歓喜の瞬間になるか、落胆の瞬間になるか・・・。理想の離型は適材適所。経験を積むしかありません。

ただし ・・・ 「型」によっては、その限りでもないので ・・・ 詳しくは、後述します ( ´∀`) テヌキシマス


● ラッカーシンナー

いきなりですが、普通は、アセトンです(;´Д`)ノ。アセトンを買える方は、そちらをどうぞ! しかしながら、高めです。しかも、やっぱりFRPくらいにしか使い道がないんですよ、コイツが・・・。そこで、試しにラッカー薄め液を使ってみたのですが、これがまた具合がよろしい。大きな缶で買えば安く上がりますし、なにしろ、ペイントやパーツ洗浄等々、我が家では他にも出番がイッパイあるので(^^;)、共用できるなら便利極まりないです。値段もそうですが、手に入りやすいのも大切。安くて手に入りやすければ、使うのもケチらずにすむというスンポー。ケチっていいことないですしね。そこらじゅうベタベタになります。換気に気をつけて、出来れば防毒マスクも欲しいところですが、使い方さえ気をつければ充分行けます。道具の洗浄はもちろんながら、作業が長引くときはハケを漬けておいたり、樹脂を注いだあとの缶の「タレ」を綺麗にしておいたり、積層部品の脱脂に使ったり。

そして、お勧めはしませんが 「手洗い」 に使ったり・・・。FRP作業のネックといえば、「チクチク」と「ベタベタ」です。特に、慣れていないと酷いもんです。そのチクチクの原因は、服にファイバーが不着するのもあるのですが、樹脂でベタベタになった手にファイバーが付くと、チクチクしたりします。てなわけで、樹脂が手に付いたらラッカーシンナーを含ませた布で手を拭くわけです。もう、一発です。手も荒れますし、良くないのは承知の上。でも、それを踏まえた上でも感激するほどの激落ち君です。以前、ポリエステル樹脂用の手洗い石けんも買ってみたのですが ・・・ もう、面倒だわ臭いわ落ちないわで ・・・。アセトンもしかり。どちらを取るかは、自己責任で ・・・ (なんて忠告文書くのも面倒になってきましたが、いちいち突いてくる人もいるので、面倒であれば読み飛ばしてください:涙)


樹脂より大切
グラスファイバーの最低限のオハナシ


FRPとは、ガラス繊維に樹脂を染みこませた「繊維強化プラスチック」のこと。・・・とはいいますが、この「繊維」が曲者で、これまたイッパイあるのですよ。でも、極めて大まかに分別すると、二種類に分かれます。



見たとおり、「マット」「クロス」です。クロスは布状に繊維が規則的に織り込まれてますが、マットはアトランダムに絡まっている代物です。

最初に読んだ本によると、マットは安価で、クロスは積層の際空気が入りやすいけども、強度が出せる。と、言った程度のもの。触った感触でも、マットはなんとも折り曲げづらく、曲面に沿ってくれないカンジ。しかもすぐにバラけてきて、チクチクしそうな負のイメージ。対するクロスはというと、触った感触も滑らかで、柔らかく、いとも簡単に曲線に沿ってくれそうで、なおかつチクチクもしなさそうな予感。素人感覚で、クロスのほうが初心者向けだねっ! と思った訳ですよ。でも ・・・

それが、そもそもの間違いでした。

しかも、某東急ハ○ズに売っていたクロスはというと、結構粗めの分厚い代物。あとから知ったのですが、クロスもマットも「番手」ってものが存在しましてね。細かくて薄いのから、太くて厚いのまで沢山ゴザイマス。ホームセンターで容易に手に入る今は、割と扱いやすいものがあるので問題ないですけど、可能であれば薄目の細かいモノをお勧めしますよ。

結論から言いますと、FRP初挑戦は積層すらできなかったのです。クロスが厚すぎて、作るモノの曲線に沿いませんでした。最初はくっついてくれるのですが、すぐクロスが浮き上がってきて積層どころじゃなかったんですね〜、ハイ(;´Д`)ノ

声を大にして言いたいです。

初心者は、マットにしとけっ!!!!



しかも、細かめが吉。最初の感触に騙されちゃイケマセン。これが、化けるのですよ。詳しくは作業編でお伝えしますです。クロスはクロスで、使い方ってものがありまして。でも、簡単に厚みを出したり、単品モノを作ったり、色々な用途に使うなら圧倒的にマットです。クロスと違って、マットは切り売りパターンも多いので、まずは少量(1M×1Mくらいで)からはじめるのがよろしいでしょうね。


とりあえず、以上で準備段階の説明は終了です。道具の説明なんて ・・・ 「コレとこれとコレだけっ!」と言えば数行で終わるもんなんですが、何故か話しが長くなってしまうのがワタシの悪い癖。長文ですみませんです、ハイ。ここからは実際の作業の手順を踏まえて話して参ります。更に長くなるので、コーヒーでも用意してください。 /b>



実践編へGO!


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