ボロアパートの我が家の風呂は給湯式。給湯式故に、追い炊きができないのだ。最初は熱くても、入った途端に冷め始め、すぐぬるくなってしまう。お湯を足しても量ばかり増えてまた冷めて ・・・ どうにかならんのか、この風呂はっ!!
・・・ てことで、電熱線を使って風呂の追い炊きにチャレンジしたのが前の冬。いつの間にか暖かくなって忘れていたけど、また寒い季節がやってきましたゾ。 むむぅ、寒いっ! やっぱり、熱々の風呂に最後まで入りたいぞ!! てことで、また再燃するのだ。 |
風呂追い炊きに再挑戦 次はこいつで行くのだ。 | |||||||||
ぬるい風呂に挑む、勇ましき精鋭が登場! べべ〜ん(↓)。 ![]() ・・・と、怪しい物体を公開したところで、その前にボツったネタを一つ。実は、水面下で前回の電熱線編が続いていたのだ・・・ | |||||||||
トースター用ガラス管熱線登場 植野様、御提供ありがとうございました | |||||||||
「トースターの熱線がほしい〜」なんてほざいていたら、奇特にもトースターを提供していただけると、植野さんから一報が入った。
![]() いや本当に、ありがとうございました。m(-_-)m ![]() (↑)このトースターをバラしていくと、重要な部分は(↓)これだけになってしまう。これにはちょっとビックリ。コンセントの電源から、そのままタイマーと温度センサーに繋がっており、その先はいきなりヒーター部分。そうなんだね、それだけなんだねぇ〜(^^;)。とすると、前回散々ビビッたのは全くのとり越し苦労だったということ? ![]() ここで念願のガラス管熱線と御対面〜♪ ・・・なのだけど、ここで予想だにしない誤算が発覚! ・・・した。 ![]() これって、単なるガラス管の中に、熱線が通っているだけなのだ。・・・いや、入っているだけってのが正しいかも。一見固定されているようにみえて、実はセラミックっぽい蓋が両端に当ててあるだけ。シーリングその他は、一切無し。ガラスか何かに埋め込まれているのを予想していただけに、ちょっとビックリ。こっ、こっ、これでは、ニクロム線丸出しと大差ないではないか・・・。 てことで、計画は頓挫。振り出しにもどるのだ。すみません、植野さん!!(」lll ̄ロ ̄)」 | |||||||||
そして計画は第二段階へ シンプルかつ確実 先人の知恵に学ぼう! | |||||||||
てことで、先程ちらりと出した物体を再登場! ![]() さてさて、鋭い人はもう御判りでしょう。一見なんの変哲もないこの鉄の塊 ・・・ 実は、何の変哲もない、単なる鉄の塊なのだ! ( ´D`)ノ 錆だらけだった鉄の塊を軽く磨いて、引っ掛け用のフックを溶接しただけ。 見た目もシンプルなら、使い方も至ってシンプル。 熱して、風呂の中に放り込むだけ。つまりは 「石焼風呂」 に挑戦!! ・・・でぃっス!(これでいいのだろうか・・・) | |||||||||
石焼ならぬ鉄焼風呂 その加熱能力とは・・・ | |||||||||
何はなくとも、まずはこの鉄塊を加熱すべし! ![]() 実験用にとりあえずコンロで中火、約15分ほど加熱してみる。ちなみに、通常使用の場合、昔ながらの灯油ストーブで加熱してやれば、専用の熱源を用意することもなく、溢れるエネルギーを有効利用してやることができる。う〜ん、エコロジー。 いきなり風呂にブチ込むと、その性能がイマイチ判らないので、今回はバケツを用意してみた。 ![]()
●水量5.0リッター
ほほう、意外と水温ってば低いものなのねン。さあて、果たしてこれがどれくらいまで暖かくなるのか!?
●水温 8.5度 キンキンに熱くなっている(と、思われる)鉄塊君を、注意深くバケツの待つ風呂場へ運びこむ。・・・ちなみに、ちらと見える吊り下げ道具はというと、鉄塊君を持ち上げるだけに作られた専用品。 ![]() さぁて参りますか。 ・・・あ、後ろでカミさんが鼻で笑って去っていった・・・。「やけに静かだからなにやってるかと思ったら、ナニやってんだか」だと。ひ、ひ、ひ、ひとが一生懸命、暖かい風呂を手に入れるために苦労(?)をしているというのに! まぁいいや。あとで驚かせてやる。 いっくぞぉ〜 い
っ せ ぇ の せ ッ ! じゅぶるるるるるっ!!!! 「あぢゃぢゃぢゃっ!!」 ![]() 噴出す蒸気! 震える大気! そして、左手に容赦なく熱気が襲い掛かる!! カメラを構えている以上、逃げるわけにはいかぬ。ましてや、左手を離そうものなら、バケツが溶解してしまう! 何とか左手の熱さは我慢できたものの、カメラは流石にブレてしまった(笑) あ〜、びっくりした。 「グツグツ」ぐらいは言うかと思ったけど、こんなに強烈に反応するとは・・・(汗)。 やっと反応も緩やかになってきた。グツグツとは言わないものの、良く見てみるとユラユラと熱せられているのがよくわかる。 そりゃもちろん、沸騰するなんて不可能だけども、思ったより暖かくなったようだね。早速計測してみよう。 水温 ・・・ 45度!! おおっ、グレイト! たった5リッターとはいえ、8.5度から45度へ。その差 36.5度。冷静に考えてみると、鍋いっぱいの水でも5リッターはそうそう入らない。それこそ、沸騰させるのに要する時間を考えると、中火の15分ならば、それほど効率の悪い変換でもないみたい。ニクロム線より、はるかにマシかも・・・( ´D`)ノ | |||||||||
なかなかに効果アリ!
今後の課題と、意外な効能 | |||||||||
ちょっと実戦に投入してみた。ストーブで30分ほど温めたのちに風呂に放り込むと、コンロほどではないにせよ、わりと暖めてくれる。加熱を二回ほど行うと、風呂の湯を二時間放置するあいだの温度低下をカバーして余るくらい。 ・・・つまりは、多少の効果はあれど、実用域にはまだまだ至らないゾ、と (^^;)。 発展させる方策としては ・・・ 鉄塊君を、デカくすることくらい? ちなみに、職場にまだまだ鉄の塊があるんだな、これが。持ち上がるのが大前提で、コンロやストーブにも無理なく乗るのを考えると、二倍止まりといったところか・・・。後日、実験予定。 あと、意外な効能をひとつ(発見者:カミさん) 例えば鉄塊君をストーブに乗せたまま、そのままストーブを消したとする。普通は、数分もすればすぐ冷めてきて、まわりも寒くなってくるのだけど、この鉄塊君が乗っかっていると、なかなか寒くならないのだ。それもそのはず、鉄の塊ともなると、一度熱をもつと簡単には冷めてくれないから。車のボディーを作るプレスの型(2トンクラス)だと、焼入れを冷ますのに3日はかかるというから、その保熱効果は推して知るべし! そんな、保熱効果もあって、風呂も追い焚き(?)してくれる鉄塊君。あなたもおひとつ、いかがっスか!?
|