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家庭用、100ボルトの半自動溶接。

溶接をより快適にするために。そして、もちっと便利にするために。

説明書には書いてないけど、プロ?として日頃溶接やっていると、いつの間にか身につけたノウハウっちゅうもんがあります。それを公開してみる。意外と役に立つかもよ??

さぁ、真実は如何に!?
2010.06.26




 
  
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電圧を手元で調整?
距離がモノをいうのは溶接も恋も一緒♪


仕事で溶接してますよね〜。

そりゃもう、いろいろなものを溶接します。モノによっては、幾つかの板厚が組み合わさっていたりして。

でね、その、「溶接条件」が違うものを溶接しなければならないとき! いちいち、溶接機のところに行って、電流/電圧を調整するのか? と、なると ・・・ そりゃもう、「否」ですよ。そんなことしてられませんもん。スピードが命ですからして。

じゃあ、どうするか??

"距離"で、コントロールしちゃいます!

近づける → 溶接が強くなる
遠ざける → 溶接が弱くなる

ちょっとイメージしにくいハナシですが ・・・

溶接が、電気の力で熱を発生して溶かしているのはご存知だと思います。

つまり、ワイヤーに電気負荷が掛けられていて、それが材料とスパークして熱を発生して、溶接! と、なる訳です。

では、その「ワイヤー」に、どこで電気を与えているか? って話ですが ・・・ その役割を担っているのが、一番先端にある 「チップ」 なわけです。

チップで電圧を掛けられて、その先の材料でスパーク。

つまり、意外と短い距離で、溶接の一連の動作は行われているわけですよ。

・・・でだ。

掛けられる電気(電圧)が同じであるならば、そのワイヤーの長さが変わるとどうなるか????

発生する熱は同じだとすると、ワイヤーの長さとの関係は反比例になるわけです。



・・・ ややこしい?

つまりは ・・・ 要するに、溶接ってのは、ワイヤーに電気を大量にぶちまけて 「バッチーン!」 と破裂させて、その熱で溶接するってわけです。なので、同じ電気なら、よりワイヤーが短いほうが、破裂のしかたが激しくなる! って〜、スンポーですね。

具体的に言いましょうか。

いつも、溶接するとき、ワタシは ・・・

チップ先端と材料との距離は、10mm以下です。

極めて接近戦(笑)

思いっきり近づけて、一気に溶接!! これがまた、気持ちいいのなんのって ・・・

そして、溶け落ちそうになったら ・・・ もしくは、薄板を溶接するときは、

しれ〜っ と、距離を離す。

穴埋めをやるときなどは、4センチくらいまで離すこともあります。

これが、意外とプロでも出来ない人が多い(ノД`)゚。

チマチマと調整するよりも、溶接の始まりと終わりで、強さを無段階調整できるのが、一番手っ取り早いのです。

電気的に弱い家庭用溶接機だからこそ、このコントロールは必要なのかもしれません。

また、「使えねぇ」 状態になっちゃっている方! まずは、この距離コントロールから始めてみては如何でしょうか?? 




てなわけで、大体、プロ仕様の溶接機の先端は、チップが出てます(笑)

長いんですよ、純正のノズル(外筒)は ・・・ (ノД`)゚。

新品が支給されたときなどは、 速攻でぶった切る のが、DIY道楽/テツ流。チップが中に隠れているなんて、コントロールのしようがないってもんです。

ただし、このようにチップを先端から出すと、材料と接触しやすくなりまる。万が一接触した場合、チップが一撃で死ぬことになるだけでなく、溶接機本体へのダメージもあるので、ご注意を!!



トーチクリーンという助っ人


トーチクリーンという、助っ人がおります。


トーチクリーン


溶接する前に、ノズル(先っぽの筒ですな)と、溶接チップに、これを塗っておくと、スパッタ(鉄の粒粒)や汚れがつきにくくなります。

また、邪道な使い方として ・・・ 溶接する対象(材料)に塗っておくと、そちらにもスパッタが付着するのを防いでくれたりします。

でもね〜・・・ 量が量だけに、個人で使うにはあまりに多いのが難点 (´・ω・`)



保護ガラスを更に保護
これはホントに裏技ですw


溶接の保護面には、黒いガラス(シェイドグラスっつったかな?)が、入ってます。

でも、このガラス ・・・

すぐ駄目になるって知ってました??

敵は、スパッターですよ。

スパッター??

スパッターとは、アレです。溶接したときに、いっぱい飛び散る、花火みたいな鉄のカス。あれは、溶けた鉄なんですよ。

そのスパッター。困ったことに、ガラスに付着する、という性質があります。

付くんですよ、ガラスに。もちろん、黒ガラス(シェイドグラス)にも。

てことで、本当は、シェイドグラスの前にも、もう一枚、素ガラスを入れるのです。

・・・ でも。でもね、結局ガラスであることに変りはないし。それも、すぐに駄目になっちゃうのですよ。

てか、家庭じゃ、そんなガラス、捨てるに捨てられないし!

当然リサイクルにはなりません。だって、鉄の粒粒付きですもん。駄目じゃん。

てことで、これはどうだ!?



・・・ プラスチックです。

一応、正規品もあります。随分割高なんですが ・・・

でも、これは違う。

100円ショップの、文具。ハード書類ケースを、切っただけ。

お店に行って、文具を探せばすぐにあります。ソフトケースじゃなくて、堅めのハードケースのほうですね。

B4サイズとか買えば、そりゃもうエラい量、切り出せます。コストで言えば、一枚10円くらいか???

ガラスに比べれば透明度の点で劣りますが ・・・ でも、ソコは考えよう。ガラスだと、確かに最初は見やすいですが、これはモノによっては、溶接しているとすぐに見づらくなってしまいます。事実、ガラスが半日しか持たないような過酷な溶接でも、プラスチックだと、3日、余裕で持ったりします。

これは、日頃、自分で実際にやっているので、事実です(^^)

にしても、家庭用溶接機。その面には、保護ガラスもナシ。 ・・・やるなぁ〜〜。



家庭でも200V電源が取れる!?
読者様からのアドバイス♪


こういう、素晴らしアドバイスをいただきました!

■□ 読者様からのコメント♪ □■


テツさんが溶接機を買うときに、100Vにこだわっていたようですが、 テツさんのお宅は、本当に100Vしかないのでしょうか?

家庭用品は100Vですから、住宅には100Vしか来ていないと 思っている方が多い様な気がします。

一度、ご家庭の分電盤を開けていただいて、 その中の一番大きなブレーカーに3本電線が入っていたら、 間違いなく200Vが来ています。

一度、確認してみてください。









少し、専門的な話になりますが、テツさんのお宅は、"単相2線式"になります。
この場合は、100Vか200Vのどちらか片方しか取れません。
(もっとも、一般住宅なので100Vですが・・・)

今の住宅のほとんどが、"単相3線式"になっています。

この場合は、電線が3本あり、赤と白もしくは、黒と白で100V、 赤と黒で200Vが取り出せます。


また、動力と言われているのは、一般的に"三相3線式"です。
この場合も電線は3本ありますが、赤と白、黒と白、赤と黒、 どの組み合わせでも200Vになります。(まれに400Vもありますが)

本来、動力は3本で使うものなのですが、(バランスなどの関係があるため) 2本だけ取り出して、"単相2線式200V" として使うこともできます。

動力は3本で使うと書きましたが、実は溶接機は、2本で使っていることも多いです。

かなり容量の大きな溶接機は、3本使っていますが、 それほど大きくないものは、"単相2線式200V"(2本)で動いています。

会社に行った時に確認してみてください。

今まで書いた中で、2本とか3本と書いていますが、 アース線は含まれていませんので、ご了承ください。





ありがとうございます!
ヾ(゜∀゜ゞ)


するってぇと、アレですか。

ひょっとすると、家庭で200V溶接機が使えるかも ・・・ ??????

みなさんのおうちは如何でしょうか!?



 
  
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